ボウリング場でめちゃくちゃ上手な方に限っていろんなボールを使い分けます。ボールを変えることでプレイの幅が大きく変えられるというメリットがあります。
キャスター付きの大きなバックを引っぱって、ボウリング場に来る人達がいます。マイボールなら、1個あれば十分だと思うのですが、本当に2個も3個も必要なのでしょうか。
実際に複数種類のボールを使い分けているベテランボウラーに話を聞いてみました。
もくじ
ボールが複数あることでどんな状況にも対応できる
ボウリングのボールは、普通、プラスチィクかウレタンでできていますが、材質で分けると、
- ラバーボール
- プラスチックボール
- ウレタンボール
- リアクティブ系のボール
- テクスチャー系のボール
に分けられます。
中でも、3、40年前のボウリング全盛期時代に使われていたのが、①のラバーボールで、マイボールも男女関係なく、黒がほとんどでした。しかし、材質的に、現在のボウリング場には合わないので、今は、全くと言っていいほど、使われていません。
こうしたボールは、それぞれ材質が違うだけでなく、レーンコンディションに対する転がり具合や曲がり具合が違います。レーンコンディションで大事なことは、オイルゾーンとノンオイルゾーンとの境目が、どの付近に存在しているかを知ることです。
上級者でも投げないことにはコンディションがつかめない
ピン付近で、いきなりボールが曲がり始めて、驚くことがあります。オイルゾーンでは直進力に押えられていたボールの回転力が、ノンオイルゾーンで解放されたので、大きく曲ったのです。
また、オイルゾーンでは、オイルの量によっても、直進力が、大きく左右されます。オイルの量は、レーンメンテナンスによるオイル塗布後のレーンの使用状況によっても違います。
多く使われたレーンは、それだけオイルがはげていますし、未使用のレーンには、オイルが多く残っています。さらに細かに見ると、レーンのどの部分が多く使われたかで、オイルの厚いところと薄いところともできています。
こうしたレーンコンディションに、即対応できるボールに代えることは。スコアアップにつながります。
また、ボールは、カバーストックと呼ばれる外側と、フィンガーホールを作るウェイトブロック、それにコアと呼ばれる中心部分からできています。
ボウラーの指の大きさやスパンに合わせて、バランスが壊れないよう、ウェイトブロックにフィンガーホールを掘るのですが、どう工夫してもフィンガーホールで除いた分だけ軽くなりますので、本来は均一であるはずのバランスに、微妙なズレを生じます。
そのため、同じフォームで投球しても、曲がり具合や回転の方向に違いがでます。
まとめ
何個もボールを持参するのは、こうしたレーンやボールの微妙なコンディションの違いに応じて、最適の投球ができるよう複数個用意することで、寸時に対応させ、スコアアップをねらっているのです。
試合をすることでお金を稼いでいるプロなどは、一投ごとにレーンを代わりますから、さらに素早いレーン対応が要求されます。そのためにも、球質の違う複数のボールを持参しているわけです。
ボウリング初心者だとまだまだそこまで考える必要はありませんが、大会やコンペなどに参加を考え出したころにまたこのボールについて考え直すときがくるということですね。