ボウリング初心者が投げるボールはまずはストレートボールですが、これだけでは上達が難しく速さも必要がありません。まずは考え方としてストレートボールについて変えていきましょう。
豪快な真っすぐボールでストライクを取れたらスカっとしますよね!見ていても気持ちのいいものですがボウリングを上達していきたいのであればストレートボールの使いどころを知っておく必要があります。
上手な人ほどここぞというときにストレートボールを投げますが同じように初心者のあなたも使いどころを知っておきましょう。
もくじ
ボウリングでストレートボールの重要性
ストレートボールは、文字通り、真っ直ぐな軌道を描くボールです。だから、7番ピンや10番ピンが1本だけ残った時、正確に1本を倒して、スペアーを取るのに、とても有効なボールです。
また、2番、8番ピン、3番、9番ピンなど縦に2本残った場合には、先頭のピンに真っ直ぐ当てないとスペアーは取れません。
先頭のピンに少しでも斜めに入ると、ピンとボールが左右に分かれるので、結果、後ろのピンが残ることになります。スペアーを取るには、必要なボールの投球フォームですから、是非ともマスターしておきたいものです。
ボウリングをする時、最初にトライする軌跡のボールがこの投げ方です。
ボウリング初心者のストレートボールの投げ方
親指と中指、薬指を穴にいれ、右腕(右利きの場合)をダランと体の横に垂らした状態で、親指が12時の方向を向いているのが、ストレートボールのボールを離す時の指の位置です。
投球の仕方は、まず、親指を抜いて、次に、右腕を振り上げながら、中指、薬指を抜きます。この時に、腕を振り上げるスピードに比例して、縦に回転する力がボールに生まれます。
投球フォームは、
- 胸にボールを抱え、投球スタートの姿勢をとります。
- 右腕を前に押し出し、腕をいっぱいに伸ばします。
- ボールの重さで落ちてくる右腕を、肩を支点とした振り子のように後ろの方へ振り、腰よりもやや高い位置まで振りあげます。
- ボールの重さで後ろから前に、肩を支点とした振り子のように下ろしてきて、最下点で親指を12時の方向に向けて抜きます。
さらに、腕を振り上げる時に、中指、薬指を抜き、ボールに縦の回転をあたえます。この時の腕を振り上げる速さが、即、ボールの速さになります。
ストレートボールはスペア狙いだけどストライク向きではない
ボウリング場には、すごい速さで投球する人がいます。レーンの上には倒れたピンも残らず、並んでいたピンが一瞬にして、消えたかのようにもみえる豪快なストライクを見せてくれます。
こうしたストライクを見ると速いボールが有利のように思えますが、あまり投げるボールが速いと、ピンを一気に後方へ押し飛ばすイメージになって、少しずれるとスプリットになりやすくなります。
ピンアクションもあまりに速くて後方へ飛ぶだけで、横向きになって左右へすべるようなピンはみられません。かといって、あまりにも遅いボールは、ピンの重さに負けてしまい、たとえポケットに入ったとしても数本のピンがバラバラと倒れるだけになります。
すごいスピードは必要ありませんが、ピンを押し倒していく適度のスピードはボールに加えられるように、最後までしっかり腕を振り上げます。
たしかにストレートボールは投げやすく力があれば速度も出せるのでついつい初心者が多用しがちですがストレートボールこそ〆の一投という感じで使うのが有効です。
また初心者に多いのが速いボールを投げようとすることで肩や指を傷めやすく、ケガになりやすいので使い方については慎重にしておきたいものです。